2017-1/1|日|16:53
平成29年(2017)1月1日、元日の朝はいつになくあたたかく風も無く、初詣日和。私は、平成20年に甲寿園園長に就任して以来、大晦日と元日は、出勤日となっています。
平成11年(1999)ににしのみや苑準備室に異動後、18年間、高齢者福祉事業の現場に従事させて頂いていますが、こんなにあたたかい元日は本当に久しぶりです。
早朝、出勤途上に廣田神社と神呪寺へ初詣に行ってきました。市民の皆様がたくさん初詣に来ていました。私は、「笑顔を絶やすことなく、健康で暮らさせて頂きたい」と祈願いたしました。
今年1月、アメリカ大統領にトランプ氏が就任します。今朝の新聞を見ますと「多文化主義の危機」の見出しがありました。「白人至上主義」のようなニュアンスを読み取れますが、何よりも排他的な意味合いが大きいように思えます。
世界は様々な人種、国家、文化が存在し、其々に尊重、尊敬することが大事なのだと思います。「寛容の心」・・・日本古来の森羅万象、八百万の神々がいて、仏教、キリスト教、イスラム教、全てを尊重する文化が大切なのだろう。
お昼におせち料理を頂きましたが、「年神様を我が家にお迎えし祝うのがお正月」「おせち料理は年神様へのお供え」「お屠蘇は、邪気をはらう薬酒」「雑煮で年神様のご利益をいただく」「初日の出は、年神様の降臨」
甲寿園の玄関には、門松があります。「門松は、年神様がそれぞれの家に訪れるための依代」遠い昔、平安の時代から始まり、室町時代に門松が出来上がり、それ以来、続く伝統行事。日本の良い文化を世界にアピールすることが大事だと思う。
黒豆を食べて、元気に働けますように「まめに働く」数の子は「子宝と子孫繁栄を祈る」五穀豊穣を願い、小魚(ごまめ)を使った田作りは、小さくても尾頭付き。私の好きなごぼうは、「
細く長く幸せに」全て、現代に日本人が忘れてしまった年神様に供えた食物を食すことなのだ。こういう文化を未来に残したいものだと思います。老人ホームの役割は、高齢の入居者から伝統を教えて頂き、学ぶことも大きい。
「1年の計は元旦にあり」・・・・1年に1回くらい、ゆっくりとお屠蘇を頂きながら、日本のルーツを学ぶ日にすることも良いのではないだろうか。
世界は、排他的な考え方と「自国主義、我さえよければ」そんな風潮があります。私は、「寛容と相互理解」を大切にしたい。
今年、平成29年(2017)は、「笑」を心に、特別養護老人ホームの運営を進めていきます。常に前向きに物事を判断していきたいと思います。平成30年は、介護保険制度・報酬の改定年となります。
どのような改定案が提示されても前向きに対応したいと思います。
何よりも今、入居している高齢者の皆様の幸せを願い、努力したいと思います。園長 狭間 孝