2011-12/31|土|20:35
新年 明けまして おめでとうございます。
私は、歴代の園長にならって、ご利用者様、ご家族様や職員と向い合って、1年の締めくくりと新年のあいさつを行うため、大晦日、元日は、園に出勤しています。
平成23年を象徴する漢字は、甲寿園の皆様からも多数応募し、全国の皆様の気持ちが籠る「絆きずな」に決まりました。昨年は、タイガーマスクの“伊達直人”のランドセルプレゼントという暖かいエピソードで1年は、始まりました。
ところが、梅の花香る3月11日、午後2時46分以降、現在に至るまで心が重く沈んでしまいました。あの大津波の映像を見るたびに、いのちの尊さを感じています。
世界と日本の支援の広がり、そして、絆を深めていますが、その一方で立ち遅れている国の支援が進むことを願っています。「東海、東南海、南海地震」の発生確率や震度、規模の見直しが行政を中心に今、なされています。そして、マスコミを通じて報道もされています。人のいのちは尊いものです。先人からの言い伝えや、今回の大津波から教訓を学び、現実をしっかりと捉えて甲寿園においても防災に取り組んでいきたいと思います。無知、不学ではなく、私たちは阪神大震災を経験しています。直下型地震の経験を活かしつつ、迫りくる南海地震の過去の姿をしっかりと学びとりましょう。ともあれ、平成24年が、豊かで楽しくあってほしいと願っています。
今年は、4年に一度のオリンピックの年でもあり、W杯優勝!のなでしこジャパンが、ロンドンの地で活躍する試合をみたいし、内村選手の美しい体操を見たい、日本のアスリートたちの雄姿を見たいと思っています。
4年に一度と言いますと、保育所、小学校、中学校をともに過ごした南あわじ市の阿万の57歳達の同窓会があります。人間、60歳を前に集い、還暦の準備を行うそうで、楽しみにしています。
「ハングリーであれ、馬鹿であれ」という名言が有名になりましたが、コンピューターを誰もが簡単に活用できる時代の先進となったアップル社創業のスティーブ・ジョブズは、何と同年代でした。彼から学ぶ事は、発想を柔軟にする事、夢を豊かに見続ける事の大切さだと、未熟な私は思いました。論語の「温故而知新」につながりますが、過去の出来事や先人の話を謙虚に学び、明日に活かしていく事を私たちは肝に銘じなければなりません。
皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。
※この写真集は、甲寿園に紅葉を楽しみに来られたある方から頂きました。写真家の多賀谷真吾様の写真集の表紙でございます。大津波が全てを奪い去る以前の東北、海岸沿いの美しい風景が写されています。